松阪は古くより、紀伊半島の温暖多雨の環境の中で成長する、良質の木材の集散地として栄えてきました。取扱いブランドとしては吉野材の産地である奈良県の裏側として波瀬材、南の尾鷲材、紀州材、北の加太材等を擁して全国に名をはせてきました。 当初、組合員の福利厚生を目的として設立されましたが、時代の流れと共に、組合事業と市売り事業の2本柱で運営されてきました。 設立当初から一貫して、住宅木材の供給といった使命を果たしてまいりましたが、近年プレカット工場(大工のきざみ仕事がコンピュータ制御のもと一括して行われる工場)の出現と消費者のニーズの大きな変化により、国産木材の需要が大きく減少し、日本の山林は崩壊の危機に直面しています。 そこで、当組合では、「木の情報館」「すまい体験館」をつくり木や住まいの情報を発信する活動を行ったり、松阪の木で家を建てるネットワークづくりや、品質性能に問題のない虫害材「あかねブランド」の普及に努め、国産材の活用促進に力を入れております。